36:
乾貞治
2026/01/03(土) 06:35:21
失恋とは
不思議と俺は失恋ソングを好きになる確率が高い。失恋した経験が無いのにも関わらず、だ。
こんな話を唐突にするとは何故かと言えば…同じ棚の千石が挙げていたあの歌詞の曲が俺はもれなく好きで、少々驚きを隠せなかったんだ。
経験は無くとも、歌はそうした“共感性”があるように思う。“もしも”を考えさせられ、もしその立場に立ったらどんな想いを抱くのだろうと、その歌詞やメロディーが代弁してくれている。だから失恋の痛みがよくよく伝わってくる。経験が無いのに疑似体験したような心持ちだ。
先日クラスメイトにも失恋の痛みについて聞かれ、俺はそのデータが無かった為に“もしも”の仮定で話をしたけれど。そして失恋については彼にも聞いてみたところでもある。
当初恋は知らなくても良いものだと思っていたけれど、彼に沢山愛されることを知った今は俺の生きる要素の中で必要不可欠なものになってしまった。傍から見れば恋を知り不自由であったり窮屈に見える可能性もある。そう言われたら「そんなことは無いよ。俺は今、毎日が幸せなんだ」と自信を持って言えるようになった。それくらい、俺は毎日満たされている。
どんなに些細な物事──例えばモノクロな景色にも色か付いて美しく見えてくる。とても幸せだ。だから、俺の知る“失恋”のデータは今後も予測の範囲内から出ていかないだろう。命尽きるまで経験し得ないと言い切れる。これも蓮二のお陰だろうな。
2025/11/18(火) 10:43:35
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37:
乾貞治
2026/01/03(土) 07:02:22
心機一転、そして近況報告
あけましておめでとう。昨年から世話になっている人、新しくこの街に来た人、それぞれへ向けて。今後とも仲良くして貰えたら嬉しいな。今年も宜しく頼むよ。
日記街存亡の危機に瀕していたけれど、管理人さんの迅速な対応によってどうにかアーカイブを拾い、集約する事が叶いました。年末という時間の無い中、ご対応くださった管理人さん、改めてその行動力と優しさへ向け多大なる感謝を。今後も此方にお世話になります。
移転に伴い、変更点は二つ。先ずは共同日記になったこと。これは俺が願い出たことで、蓮二は二つ返事で了承してくれた。有難う。それでもきっと俺がほぼページを攫って書き散らかすと予想している。
二つ目はノートのデザインだ。スタイルシートの使用許可も下りたので、初心者ながら年始に簡単なものを作ってみたけれど…どうかな。上手く出来ている?
俺は黒系統が好きなんだけれど、此処は彼のイメージで作ったんだ。夜に見ると少し眩しいかもしれない。
昨年の十二月は特別何かあった訳では無いけれど、俺は“師走”の名の通り彼方此方に奔走していたように思う。そのせいか、平日も連絡が疎らになり、土日に中々彼とも逢えずに寂しい思いをさせてしまった。…いや、俺の方が寂しく思っていた確率、93%。そんな気持ちも素直に零せる相手で良かった。幼馴染故にそうした遠慮は以前からそんなに感じなかったけれど、新しい契りを交わした今、言いたい事が言えないって事は無くなったな。
Xmasのプレゼントは、互いに欲しいものを言い合ったのでそれを贈り合った。彼はあまりXmasの時期について好意的に思っていなかったようだが、今年はその認識も払拭出来たようで嬉しいね。
年末は漸く互いに時間が出来たので、二人でゆったりと過ごした。年を越してから一番に「あけましておめでとう」を互いに伝え合えた事すら幸福に思っている。昨年よりもっと密に過ごせますように。
そして今もまた。年始からも幸福な時を彼に分け与えて貰っている。学校が始まって欲しくないとまで思う程に…困ったな。
そう言えば、東京では雪が降ったね。早々に雨へと変わってしまったので積もる事は叶わなかったけれど、部屋の窓を開けると冷たい風と共に雪が吹き込んできて、眼鏡が濡れてしまったよ。軽率に開けるものでは無かったなと思いながら…俺は中々にはしゃいでいたらしい。
雪のようなかき氷を使ったドリンク…少し考えてみよう。
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38:
乾貞治
2026/01/05(月) 13:40:57
幸せのカタチ
⚠R-18 / 年齢操作(大学生及び成人設定)
昨年末はゼミやら従兄の結婚式やら、平日に限らず土日も家を空けていて中々蓮二と一緒に居られなかった。漸く落ち着き払った年末、共に過ごす時間が増えれば必然と互いにそういう気分になるだろうと軽く予想はついた。それは多分、蓮二も同じだったんじゃないかな。
こうして同居を始めて早何年。それでも愛情は膨れ上がる一方だ。勿論そうした営みに関しても盛んに行われている。毎晩シても良いよと俺は思うけれど、学業を疎かにする訳にはいかないからね、そこは自重しておく。
暫く余裕も無くそうした機会も得られず互いに欲求を溜め込んでいたからか、年末も年始も大いに盛り上がった。それはもう、我を忘れる位にはね。新たなデータも取ることが出来たので、また次に活かそうと考えている。こんなに一緒にいるのに、計り知れない部分が多く興味深い。今後も積極的にデータを取らせて貰うよ、蓮二。
さて、今日はと言えば。俺はまだ今日まで休講なので二人の家でゆっくり寛いでいる。講義の合間に蓮二からの連絡があると嬉しくなるのは昔から変わらずだ。昼には韓国の即席麺で簡単なラーメンを作り、それを頬張りながら同じく食堂にいたであろう彼と連絡を取っていた。冬休みの間使われていなかった校舎は随分と冷えきっていたようで、少し心配だ。帰ってきたら熱々の夕食を準備して、彼を出迎えたいな。
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39:
乾貞治
2026/01/06(火) 18:34:30
新年、初めての遭遇
今日は新年初のテニス部の練習日だった。久々に顔を合わせた面々と休憩時間や帰り道に様々な話をした。両親の田舎へ帰った話、家族旅行の話、貰ったお年玉の額…等々。俺としてはデータ収集に精が出る日でもある。休みの間は新作ドリンクのレシピを考える事に愉悦を見出しているけれど、こうして部員達と顔を合わせると他人のデータを集める事への欲求が絶えず込み上げてくる。今日だけで大分ページを使ってしまったな…フフフ……。
昼、職員室へ竜崎先生を呼びに行く道すがら、空き教室の前を通り過ぎるとガサッ、ガサッ…、……突然二度程物音がした。教室を覗いてみても誰も居ない。同行していた海堂の顔がみるみるうちに青ざめていったのを俺は見逃さなかった。
「せ、せせ、先輩…今、物音しましたよね……」
「うん、したね」
「だ、誰も居なかったっすよね…?」
「いなかったよ」
その後の海堂は俯いたまま俺のすぐ後を黙って付いてきていた。その帰り道も同じ空き教室の前を通ったけど、今度は何も起きなかった。
小学校の時は何度か原因不明の事象に出会したことはある。青学では初めての経験だった。まぁ…小学生の時のあの出来事も、今回のこれも、突き詰めれば何かしらの原因が見つかると推測している。その先にどんな事実が待ち受けているのか、原因究明したその先が楽しみでもある。蓋を開けてみれば案外「なんだ、そんなことか」と思う確率、95%。残り5%は……。
終焉と黎明
日付変更のその時、日記達がフッと消えるその瞬間を見守った。燃やすのとは違い、データは本当に一瞬で跡形もなく消え去る。その儚さがまた風流でもあるのかもしれないね。ただ侘しさと、お疲れ様と労う気持ちが俺の胸に残っていた。
しかし…街に人の気配があると嬉しくなるものだね。以前の街でも感じられたその温もりが、更に増しているような気がするよ。鍵の開いている日記帳は勿論手に取っている。様々な人の思考や感情に触れ、俺自身もまた成長していきたい。
それはそれとして。イチゴ棚の南は此処に辿り着けるのだろうか…千石がとても心配していて、実を言えば俺もずっと気には掛けているんだけれど…果たして結果は如何に。
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40:
乾貞治
2026/01/10(土) 15:03:15
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41:
乾貞治
2026/01/10(土) 16:49:04
私信
「二度打ちしんどい」の謙也
図らずもまた同じ棚になるとは…フフ、嬉しいよ。財前との賑やかで愉快な日常をまた覗かせてくれ。二人の軽快なやり取りが好きなんだ。また同じ棚で仲良くしてくれたらと、宜しく頼むよ。
「狐と道化の戯れ」の仁王と一氏
矢張りあの二人か…と。答え合わせが無事に叶って嬉しい。今度は二人のやり取りが一冊の日記で見られるなんて贅沢だ。既に書かれているページで早速楽しませて貰っているよ。二人は愛し合っているのだなとよくよく見て取れる。これからも惚気のお裾分け、こっそりして貰えたら。同じ棚同士、宜しく頼む。
「おでんパーティー」の謙也
改めてこの街へようこそ。手塚の友人と言っていたのは矢張り君だったか。俺はあの街の住人では無かったけれど、よく覗きに行っていたよ。これからは此処で君の言葉が読めるようになるんだね。楽しみだ。
「不安階層表」の切原
例の謎の現象についての記録に目を通してくれて有難う。因みにだけれど、蓮二も同じような回答をして「違うな」と零していたよ。さて…原因は何だったのか、フフ…是非寝際まで考えてみてくれ。
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42:
乾貞治
2026/01/21(水) 08:30:22
新作ドリンクのリサーチ結果
先日、部活帰りに大石とカラフルなドリンクが飲める店へ足を運んできた。理由としては、その店舗へ妹が行きたいと話していたらしく、道順や注文方法の確認をしたいけれど一人で行く勇気はない、と。それで俺に声を掛けたようだ。確かに俺の新作レシピに役立ちそうでもあり、参考にもなるだろうと二つ返事で了承した。
店舗は狭く、ベンチが二つ程。注文はタッチパネル方式で、伝票をレジへ持っていき精算、その後ドリンクと発行された番号表を引き換えるタイプだった。
平日夕方だから人は疎らではあったけれども、元々女性人気の高い店だからか、訪れる客はほぼ若い女性ばかりだった。成程、これは大石も気が引けるだろう。
二人でゆっくり話をするのは中々無い機会で、ドリンクを飲みながら大石と様々な雑談に花を咲かせた。中でも面白かったのが、グッピーの雌が第四陣となる子を産んだという話だ。案外グッピーは子沢山で、水温や水質等環境が良ければ何度も出産するという良いデータも得られた。最近は淡水エビにも惹かれており、青や黄色、様々な色のエビを迎えて育てるのに夢中だとか。一度、大石宅へお邪魔し、アクアリウムの観察もさせて貰いたい。
俺としても楽しい時間を過ごせて良かったよ。後日、妹を連れて再度その店を訪れるようだ。その時の話もまた学校で聞かせて貰おう。
飲んだドリンクだけれど、色と味が中々合わずに驚いたり、オーロラパウダーで飾り付けしており、キラキラと光っていて目新しさも覚えた。俺の新作ドリンクも星空イメージで作成し、オーロラパウダーを添えてみようか…ふむ。蓮二にも相談してみよう。
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43:
乾貞治
2026/01/25(日) 19:11:58
「識る」という事についての見解
蓮二の事は誰よりも知っていると思っている。小学生の時、蓮二とのダブルスが解消されてから夏の大会で出逢うまで、四年と二ヶ月と十五日。そして俺と彼が契りを結んでから…幾つもの時が過ぎた。一度離れてからも俺はずっと蓮二を見続けてきた。追い掛けてきた。
蓮二の事を“誰よりも”知っているとは言いつつ、“何でも”知っているとは思っていない。彼にはまだまだ俺に秘密にしている事が多い。意図的に隠している事から、タイミングが掴めず言いそびれている事。それは決して悪い事ではなく、俺にとっては面白く興味深い事柄なんだ。そうした秘密があるという事を俺は知っている。それだけ俺は彼を理解するようになったことでもあり、喜ばしいと思っている。
秘密があったとしても、俺が蓮二を誰よりも知っている事には変わりないし、逆も然りだろう。蓮二は俺の事を誰よりも理解し寄り添ってくれている。そのお陰で救われている事ばかりだし、甘える事にも抵抗が無くなった。蓮二に“識ってもらう”事自体、俺にとっての甘える行為なのかもしれないなと、こうして纏めながらふと思った。
この週末はまた二人で沢山の時を過ごした。その中でまた俺は蓮二の秘密を少しずつ知る機会に恵まれた。俺がもっと知りたいからと問い掛ければ「秘密だ」と言う。「ある程度ミステリアスな方が良いだろう?」と笑う彼を見て、好きだなと思っていた。そんな俺をまた蓮二はきっと物好きだなんて揶揄るんだろうな。こんな変わり者の俺を好きになったお前も物好きだと言うのに。
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44:
乾貞治
2026/01/26(月) 17:51:23
共有する事への喜びと興味
同じ棚から隣の棚へ行き来していく手紙。後輩らが仲睦まじく遣り取りをしている様を見られて微笑ましい気持ちだ。以前の街よりもひっそりとしつつまた新たな賑わいを見せているこの新しい街の成長には目を見張るものがある。
人からの反応があると嬉しいのは俺も同じでね。私信に対する返信も嬉しく受け取ったよ、仁王。それと同じ棚の関西カップルからのバトンも有難く受け取っているので、蓮二と対話しつつ回答していくつもりだ。また御礼は後程。
俺も暇があればバトンを作ってみようかと思うんだけれど、理屈っぽい質問ばかりになりそうだな…。上手く纏めるのが難しそうだ。
隣の棚の日吉と財前カップルの会話に癒されつつ、ピスタチオのアイスか…と思いを巡らせていれば、そう言えば某アイスクリームチェーン店の今月の限定フレーバーがそうだったと思い出していた。少々気になっている。
蓮二と付き合い始めてから、様々な商品について共に実食しその際の感想や見解についてのデータを残してきた。昨年はそのアイスクリーム店でも同じフレーバーを購入し、味わった。最近では印の無い良い店へ蓮二とデートに行き、互いに気になるレトルトカレーやスイーツを少しずつ購入しては休みの日に一緒に食べてもいる。これが中々面白く、今までにない新たな発見があるんだ。二人で食べると尚更美味しく感じるというのもあるし、何より蓮二の嗜好を知るきっかけにもなる。良いことづくめというやつだね、フフ。
彼とは不思議と趣味嗜好が近しい傾向がある。それもまた共に味わう喜びを強く感じる要因なのかもしれない。自分の興味の無い範囲でも、蓮二の好きな味については今後も知りたいし、俺も実際に口にしてそのデータを手元に残したいと考えている。こういう時にまた彼が好きで仕方が無いんだなと自覚するんだ。
味の好みに関して(それ以外に於いてもそうだけれど)俺の趣味嗜好について蓮二の予想はよく当たる。再会した頃から蓮二には俺の思考を読み当てられる事ばかりで「顔に書いてある」とよく言われたものだ。確かに表情に出やすいし、分かり易い男ではあると自負しているけれど、それにしても蓮二の読みは恐ろしい位によく当たる。流石は俺の師匠、俺の教授だ。それ程付き合いも長くなってきたのだろうと嬉しくなったよ。
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45:
乾貞治
2026/02/12(木) 01:49:27
祝日デートと近況
後編集。
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46:
乾貞治
2026/02/16(月) 11:37:50
甘くないチョコレートという矛盾
蓮二はあまり甘い物が得意じゃない、というデータは付き合い始めてから知った事でもある。嫌いな訳でも食べられない訳では無いけれど、甘過ぎると量が取れないという事のようだ。
そんな蓮二の為にとバレンタイン用のチョコレートを買いに、女性達で賑わう催事場へと出掛けた。
近年、大切な人へのプレゼントよりも自分用のご褒美に購入する層が増えている事もあり、パッケージも女性が好みそうなデザインのものが多かった。リップ型のチョコレートなんかは顕著にそうだなと分析していた。…いけない、ついデータ収集に走ってしまう。
蓮二に贈るのならば、甘さが控えめでかつ和のチョコレートが良いなと考えていた。昨年渡したチョコレートも抹茶であったし、抹茶は必須だなと。
該当する店舗は二つ。その内の一つに一風変わった和風チョコレートがあり、そこにしようと決めた。二種の内何方にするか悩んだ挙句、店員さんに「より甘くないのは何方ですか?」なんて素っ頓狂な質問をしてしまった。甘い物が食べたいからとチョコレートを買うと言うのに、どういう事なんだと思われた確率、94%……。店員さんは優しく、笑いながらも丁寧に俺の質問に答えてくれた。
チョコレートに合いそうな茶葉も一緒に買い、それを蓮二に手渡した。
…と、実は以前の話し合いで、昨年はバレンタインデーが俺の担当、ホワイトデーが蓮二の担当だったので、今年は逆にしようと話し合っていたんだ。それにも関わらず、俺はバレンタインデーのチョコレートを意気揚々と購入してしまったという訳だ。
後から蓮二に「バレンタイン…?俺の担当の筈では」と言われるまですっかり頭から抜けていた。これじゃあデータマン失格かな。蓮二には厳しい目を向けられたけれど、俺に甘い優しい男であるのでそのまま受け取ってくれた。
チョコレートの方も満足そうに口にしてくれて、リサーチしていた甲斐があったよ。来年はハイカカオチョコレートの産地食べ比べを一緒にしよう。試食したチョコレート、とても美味しかったんだ。
…凄いな、手作りか。同じ棚の他校カップルを眺めていた。好きな人からの手作りチョコレートなんて贅沢な品。仁王にとっては宝物であるも同然だろうな。
苦手な科目が家庭科な俺でも、菓子作りは出来るだろうか…。ドリンクだけでなく、手作りのスイーツは振る舞ってみたいな。滋養強壮にも勿論気を遣いつつ、美味しいものを…フフ。
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47:
乾貞治
2026/03/02(月) 01:53:51
彼に似合う動物について考えてみた
「二度打ちしんどい」の謙也がやっていた診断を蓮二とやった話。
…久々だったので、sageを付け忘れてしまったけれど…偶には上に躍り出るのも良いだろう。眺めも良い。
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48:
乾貞治
2026/03/04(水) 16:18:55
おかえり
隣の棚の南はおかえり、どうにか帰ってこれたようで良かった。皆から帰還の祝福を受けていて、街の温かさについ頬が緩んでしまったよ。
早く気が付いて貰えると良いな…と、無事に気付いたようで何よりだ。誰よりも心配し、誰よりも恋しく、誰よりも待っていた人がいるなんて、南も幸せだろう。千石本人は気が気じゃなかっただろうけれど、再会出来て本当に良かった。千石の日記もまたページが増えていくんだろうな。二人のやり取りも見ていて楽しいんだ。
そうそう。もしかしてアレは……と思った矢先に本が追加されていたのを見つけた時は思わずニヤリとしてしまったとここでぼそりと。あ、それと。連名になったのは、新しい街になってからなんだ。だから、謝ることは無いよ。
…ここまで。当たり前にいるAさんの財前達にもおかえりと告げていなかったね。改めておかえり。また日記を手に取れる事が嬉しい。そしてAさんこと幸村、その友人の不二との再会にも祝福を。三人で顔を合わせるのは何時になるのか俺まで楽しみになっている。
ここ最近は皆の日記に綴られた思いを受け取るばかりで、俺自身の思いは中々言葉に出来ずにいた。今も上手く思いを文字に乗せられていないのでもどかしいな。少しずつ、俺も前に進んでいくよ。
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49:
乾貞治
2026/03/05(木) 23:56:48
花言葉は「愛の絆」
誕生日おめでとう、幸村。同じ棚のAさんは、彼の恋人に沢山祝われている事だろう。その時の話もこっそり聞かせて貰えたら良いな。もう一日も終わるけれど、幸せな日になっていたらと俺も思っているよ。
タイトルにしたのは、3月5日の誕生花のひとつであるストックの花言葉。二人の絆はきっと固いのだろうなと思いながら、様々な中からこの花を選んでみた次第だ。
しかも今日は天赦日、一粒万倍日、大安、寅の日の四つが重なる最強開運日でもあった。…と書き示したところで、どうやら良い事があったみたいだね。理論上ではこの四つの開運日が重なる確率は25,000分の1、年に換算すると約68年に一度しか訪れないようだ。そんな日に誕生日を迎えるとは、流石は神の子…という事かな。どんな良い事があったのか、そのデータを手に入れてみたい。
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50:
乾貞治
2026/03/11(水) 11:15:52
喧嘩をする程仲が良い
何度目かの邂逅ではあるけれど、千歳も帰ってきたようでそっと片隅からおかえりと告げておくよ。世紀の大喧嘩は落ち着いたようで何より。
喧嘩をするという事、互いに衝突するだけでなく言いたい事が言える仲だという指標にもなる。お互いだからこそ言える事もあるのだろうね。何がともあれ、無事にまた日記を読めるのが嬉しいよ。これからどんな話が紡がれるのが楽しみにしておこう。
タイトルのように昔から言われているけれど、実を言うと俺と蓮二は一度も喧嘩というものをした事が無い。それは蓮二が俺にとびきり甘いからという理由が一番だ。何をするにも受け容れてくれる優しさと器量の良さを兼ね備えている男なんだよ、彼は。
そんな彼に何時も優しいと告げれば「お前を愛しているだけだ」と言うのだから…最初は恥ずかしくて顔を赤くしていたけれど、最近はそれを聞くと心が温かくなって、頬が緩みっぱなしになるようになった。これも成長した証かな…。いや、成長というより甘えかもしれない。日々彼に甘やかされて生きているように感じている。それでも良いと思ってしまうのだから、惚れた弱みである確率…、は敢えて口にしないでおこう。
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51:
乾貞治
2026/03/15(日) 17:21:26
幸せを彼と共に重ねて
ホワイトデー、バレンタインデーのお返しを貰った話。後編集。
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52:
柳蓮二
2026/03/31(火) 23:42:26
春時雨
新学期や春の大会を前に貞治は慌ただしく過ごしている。学校生活は勿論、家に帰れば勉強や自主トレーニング、データ収集にドリンク試作と暇が無い。
人間とはかくも脆く未熟なもので、己に余裕が無ければそれは多少なりとも表に現れるもの。忙しさゆえ、心の余裕を失くし周囲に当たってしまう人間を幾度も目にして来た。──しかし、貞治は何時如何なる時も優しい。俺は彼の不機嫌な表情や粗暴な振る舞いを只の一度も、その片鱗さえも目にした事が無い。手を取り共に過ごすようになって一年と三ヶ月もの間、貞治は朝晩欠かす事無く俺に声を掛け続け、日々変わらぬ愛を捧げてくれている。安定した関係を築けているのは貞治のお蔭だ。(…と、綴れば貞治は「蓮二もそうだよ。」と返して来る確率100%)
関東では例年よりも早い桜の開花を迎えた。
三月の終わり、待ち侘びた春の訪れ。桜満開の学び舎で春を迎える貞治を想う。
待たれているみたいだから零しておくけれども、蓮二もそうだよ。
俺の前で憤ったり苛立つ彼の姿を見た事が無い。常に優しく触れてくれて、温かな表情で俺を包み込んでくれる。蓮二のそうした立ち居振る舞いがあったからこそ今の俺達が居るんだ。何時も有難う、蓮二。
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53:
乾貞治
2026/04/17(金) 20:38:49
ファストフードで待ち合わせ
まさか蓮二と学校帰りのデートとは。予測も付かなかったな。
その前の週の話。M字のファストフードで新たに始まる限定バーガー三種の告知がなされた。普段からよく桃城達と帰りに寄ることの多いファストフード店だけれど、俺自身も興味深く様々な限定バーガーを食べ比べてきた。今回はとりわけ食べたいと…データが欲しいと言えば、蓮二も付き合ってくれると言ってくれた。
当初、蓮二の約束した同じ日に買って帰るつもりでいたら、「会わないか?」と蓮二から誘われた。東京と神奈川、会えない距離では無いにしろ、平日、部活終わりに会いたいとは中々切り出せないでいたんだけれど…とても嬉しい誘いに、待ち合わせ場所のファストフード店まで浮き足立って向かっていたと思う。もしかしたらスキップまでしていたかもしれない。
待ち合わせ場所には俺が先に着き、その後数分も待たずに蓮二が来た。約束の時間より5分も早い。ラケットバッグを背負った制服姿の蓮二は、普段私服で会う事の方が多かったのもあり、少し新鮮でもあった。蓮二にとっての俺もそう見えたかもしれない。
二人で注文し、顔を合わせながら食べるバーガーは不思議と何時もより美味しく感じられた。一緒に食べる相手によってその味も研ぎ澄まされるのだというデータも得られた。
……その後、別れるまでこっそり手を繋いでいたのは此処だけの話だ。
その前の土曜には恒例の映画館デートもした。鑑賞後にドーナツのチェーン店で一緒に軽食を済ませた。今、丁度抹茶フレーバーが限定で売り出されて居たから、一緒に食べないかと誘われての事だった。(実を言えば俺も同じ店に行かないかと誘おうとしていたから、蓮二は俺の事をよく見ているなと思った。)
席へと戻ると、蓮二の目の前にはドーナツ二個とアイスコーヒーが並ぶトレイが置かれている。対して俺は、ドーナツ三個に冷やし坦々麺とホットコーヒーという軽食とは思えない量になってしまった。蓮二はそんな腕白な俺をにこにこと眺めている。蓮二のツボは俺の予想を遥かに飛び越えてくる。こんな俺を好きだと言うのだから、相変わらず面白い男だと毎度思うよ。
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54:
柳蓮二
2026/04/25(土) 20:37:44
私信
「二度打ちしんどい」の謙也
報告が遅れに遅れてしまい済まない。例の動物診断の件、俺が「多幸感浸りたがりゾウ」で貞治は「溺愛べったり重たげリス」だった。俺は兎も角、貞治の診断結果には些か笑ってしまった。それから…、謙也が某夢想家なる曲名を書き綴った日から、俺の脳内では定期的にあの激しい旋律が鳴り響いている。またとない私信の機会だ、そんな余談も添えておこう。
おや、蓮二が…俺の後編集が永遠にそのままだったからね。代わりに有難う、助かったよ。結果は上の通りだ。俺よりも蓮二の方が齧歯類が合うと思うんだけれど、謙也はどう思う?なんて、困る質問を投げておこう。診断結果は互いに頷く事も多く、様々な診断の中でも中々面白いものだったよ。
実はこの診断をやる事になったのも、蓮二が謙也と財前の日記を読んだからなんだ。だから二人にはとても感謝しているよ。今後とも宜しくね。
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55:
乾貞治
2026/04/26(日) 01:44:20
春の白い皿
⚠年齢操作(大学生及び成人設定)
今年こそ欲しいと思っていたものがある。アレだ。春のお祭りで貰える白い皿だ。30点集めたら貰える白い皿はとても丈夫なもので、実家暮らしをしていた時も母がよくシールを集めていたものだ。
今年はこれを集め、蓮二との二人の食卓で使いたいとふと思い立った。いや、共に暮らし始めた去年もそれは考えたんだけれど、ゼミが忙しくそれどころじゃ無かった。今年こそ…と意気込み、食事にパンを取り入れる事が多くなった。
実家では朝食がパンなのもあって俺は洋食に大分慣れていたけれど、柳家では朝食は和食だったそうだ。そういう意味では蓮二と食の傾向は真逆であったかもしれない。
そんな蓮二も俺の白いお祭りに参戦してくれて、俺が居ない時もパンを食べてくれていた。冷蔵庫に貼られたシール台紙をふと見るとシールが増えていて、口元が緩んでしまった。ゼミの先生も「乾はよく頑張っているからな」と10点程分けてくれたのも大きい。ゼミの友人には「乾の人望あってこそだ」なんて言われたけれど、そんな事は無い。
様々な人の協力あってか、二枚目の皿も貰えるようになったので大変嬉しい。これで蓮二との食事で活躍する確率、100%。蓮二は「餃子や焼売を乗せて貰おう」と言うので、近々この皿を使って点心パーティーでもしようか。
二人で楽しむ食卓が何よりの宝物だよ。これから先も、どんなに忙しくなったとしても、二人で囲む食卓は続けていきたいね。
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