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[chococityTOP]惑星間引力 | ビター
39: 乾貞治
2026/01/06(火) 18:34:30

新年、初めての遭遇

今日は新年初のテニス部の練習日だった。久々に顔を合わせた面々と休憩時間や帰り道に様々な話をした。両親の田舎へ帰った話、家族旅行の話、貰ったお年玉の額…等々。俺としてはデータ収集に精が出る日でもある。休みの間は新作ドリンクのレシピを考える事に愉悦を見出しているけれど、こうして部員達と顔を合わせると他人のデータを集める事への欲求が絶えず込み上げてくる。今日だけで大分ページを使ってしまったな…フフフ……。

昼、職員室へ竜崎先生を呼びに行く道すがら、空き教室の前を通り過ぎるとガサッ、ガサッ…、……突然二度程物音がした。教室を覗いてみても誰も居ない。同行していた海堂の顔がみるみるうちに青ざめていったのを俺は見逃さなかった。

「せ、せせ、先輩…今、物音しましたよね……」
「うん、したね」
「だ、誰も居なかったっすよね…?」
「いなかったよ」

その後の海堂は俯いたまま俺のすぐ後を黙って付いてきていた。その帰り道も同じ空き教室の前を通ったけど、今度は何も起きなかった。

小学校の時は何度か原因不明の事象に出会したことはある。青学では初めての経験だった。まぁ…小学生の時のあの出来事も、今回のこれも、突き詰めれば何かしらの原因が見つかると推測している。その先にどんな事実が待ち受けているのか、原因究明したその先が楽しみでもある。蓋を開けてみれば案外「なんだ、そんなことか」と思う確率、95%。残り5%は……。

終焉と黎明

日付変更のその時、日記達がフッと消えるその瞬間を見守った。燃やすのとは違い、データは本当に一瞬で跡形もなく消え去る。その儚さがまた風流でもあるのかもしれないね。ただ侘しさと、お疲れ様と労う気持ちが俺の胸に残っていた。
しかし…街に人の気配があると嬉しくなるものだね。以前の街でも感じられたその温もりが、更に増しているような気がするよ。鍵の開いている日記帳は勿論手に取っている。様々な人の思考や感情に触れ、俺自身もまた成長していきたい。

それはそれとして。イチゴ棚の南は此処に辿り着けるのだろうか…千石がとても心配していて、実を言えば俺もずっと気には掛けているんだけれど…果たして結果は如何に。

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