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[chococityTOP]私的所見 | ビター
2: 柳蓮二
2026/01/06(火) 17:17:15


友人が日記を書いていると知り、俺も一度筆を執ってみることにした。生憎と非公開らしく内容を確認することは出来なかったが、記されている事柄の傾向は統計を取るまでもないな。

記念すべき一頁目は、そんな俺の友人について書こうか。彼から連絡が来る用件は大きく分けて三つ。恋人との悩み、惚気、そしてソーシャルゲームのガチャ結果である。新年の挨拶がこの日までずれ込んだ時点で、何らかの悩みを抱えていると判断していたが……やはり予想は外れなかった。

ただし、今回はこれまでと様子が異なる。
いつもであれば表情は陰鬱か、あるいは気の抜け切ったものになるのだが、今日は清々しさを伴いながらもどこか諦観を帯びた、静かな悲しみを湛えた顔をしていた。

相談内容については、不特定多数に向けて書くべきものではないため割愛するが、結論から言えば「いつもの」だ。

もう付き合いは長い。恐らく俺は、俺の恋人や家族と同程度には彼の幸福を願っている。

不器用で心を開くことにも閉ざすことにも、常に過剰な労力を要する男だ。それでも誰より他人に優しい。いつも相手を気遣うあまり感情を飲み込み、平気だと笑う。その優しさが裏目に出ぬよう、出来る限り力になりたい。

今回の騒動は彼次第ではかなり長期戦になる可能性が高いとみた。そしてこれもいつも通り、俺の言葉が直接的に作用する確率は正直高くない。

それでも言うべきことは一つだけだ。
平気なふりをして感情を抑え込むな。
余計な計算は捨て、腹を割って向き合え。

もし結果が芳しくなかったとしても――
その時は前を向けるよう、手を貸してやる。

追伸
親不知の抜歯は想像以上に負担が大きい。
痛みも恐怖も避けられないからな。覚悟して臨め。

二伸
お前が腹を割って話せないのであれば、俺から相手へ本心を話そうか。そう口にした俺を、奴は「アホか」と呆れたように見ていたが……結局、こうして余計なお節介に一頁を割いてしまったな。

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