一冊拝借。
(完寄/年齢操作・裏表現含む)
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スリッパが消えた。フローリングの冷たさに殺される。
「見て、」
送られてくるのはいつも些細な、日常に溢れとるような景色。夕焼け、朝露、雨蛙、名前も知らんような草花。あの人はいちいちそれらに丁寧なコメント付けて送ってくる。ただの景色やったそれらが、情景として俺の心に残るのが案外心地良え。その度好きが積もっていくような感覚は確かにあるのに、こういう感情に限っていつも上手く伝えられへんのが少しもどかしい。言葉で表すってほんまにムズいわ。せやけど幸運な事に俺は人間やから、ちゃんと考えて言葉で伝えられるように頑張ろうと思う。
何となく書き始めたこの日記の事をあの人は知らん。俺が思い付きで始めた事やし、読んでもらうために書いとるんと違うからわざわざ教える気も今んとこあらへん。
俺も別に律儀に書く必要はないんやけど、この雑記がいつか意味のあるもんになる日が来るかもしれへんからなるべく続けていきたいなあとは思っとる。
ブログの方にばっかりネタ持ってくせいでこういうの長続きした試し無いんやけど、意図せずあの人の事だらけのこの内容はさすがにブログには上げられへんから丁度良えかもな。
俺の趣味とは全く異なる音楽を聴く理由はひとつしか無くて。それが長く続くうちに少しずつ趣味嗜好そのものが変遷してきとる気する。完全にあの人の影響や。まあ俺としても音楽の幅が広がる事は悪い事やないから、こういうふうに世界を広げてもらえるんは率直に嬉しい。
言われた通り動くんは楽やった。責任を取らんで済むから何も考えんで良かったし。あの人の言葉を守ってあの人が望む通りにして囲われとるだけで良かった。
いつやったかな、それだけで足りひんようになってきた頃、全部見透かされとるみたいに今度は自分の口で言葉にしてみい言われて。それまでそんなん言うた事無かったのに、今度は自分で言うまで何も与えられへん環境を作られた。
せやけどこれも命令やと思えば思いの外素直に言葉が出る。願望も欲求も洗いざらい。まあ当たり前に羞恥心もあったりしたけど、逃げ出さずに居られたんはあの底無しの包容力のおかげやろな。…包容力か?執着に近い気もする。
そんな時期を経て出来上がったんが今の俺で、色んな感情を無遠慮にぶつけられるようになりました。ま、しゃーないすわ。そっちが望んで誘導して作ったんやから責任取ってもらわな。我儘、好きなんでしょ。
(※年齢操作有り)
「さて、俺らもそろそろ同棲か」「お断りします」もう三回目や、この会話。さて、から始める会話ではない。
お断りの理由は山のようにあるけど、今の距離感が気に入っとるからこればっかりは何とも。自分のペースで生きていきたい。
あとはまあ、帰ろうとすると惜しそうに引き留めてくる顔が結構好きなんで。もう何年かは堪能させてもらおかなと思います。
夜、そういう空気になるとあの人は一変して別人みたいになる。支配的なアレが巧い。昼と夜どっちが好きとかそういうんは無いけど、その温度差が厄介や。参りましたと言わざるを得ん。言うた事ないけど。
何でもかんでも連絡するマメ男とは程遠い俺。せやけどあの人は何でもかんでも連絡してほしいらしい。これが支配欲や、てドヤっとるけど俺はただの構ってムーブやと思う。ほんで習慣に無い事って定着もせえへんからいつも忘れてもうて、トイレ行きますーぐらいしか言うてへん。つーかトイレ以外に特筆すべき事が無い。あの人は一体何の連絡が欲しいんやろか。
今日、多分睡眠不足で内臓揺れた気ィした。みぞおちの中にパンチングボールぶら下がっとると仮定してジャブ打たれたみたいな。痛いとかはマジでないねんけど、軽いジャブでみぞおち揺れた感じ。正月ボケが抜けへん。しゃーない、寝るか。
あの人は良く愛情は支配欲やと言うけれど、そんなんは少数派やと俺は思う。曰くどうでも良え奴を支配するほど暇やないらしい。支配は選別やと。離れていかへんように縛る、戻ってくるんが分かっとるから試す、後は何言うてたっけな。知らんけど、まあ俺から言わせればどんだけ臆病やねんて感じや。何やかんや言うて不安なんと違いますか。そんなんせえへんでも、俺はあんたが好きですよ。……いや別に支配されとる現状が嫌な訳やないけど。まあまあ気分良えし。支配欲に呑まれて目ん玉ギラつかせとる顔、正味おもろいしなあ。
さて、ほなぼちぼち寝る連絡でもするか。どうせ俺から連絡あらへん言うてそわそわしとるんでしょ。アホらしいて可愛えわ。